なぜ冷やす?ブロッコリーDna抽出実験の原理と失敗しない観察のコツ

なぜ冷やす?ブロッコリーDna抽出実験の原理と失敗しない観察のコツ

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DNA抽出実験の題材として、タマネギやバナナ、レバーなど様々な生体材料が知られていますが、その中でもブロッコリーの花蕾(からい:花のつぼみ部分)は最も成功率が高い素材の一つです。

最大の理由は、私たちが普段食べているブロッコリーの頭部が「これから花を咲かせる未熟なつぼみの密集地帯」である点にあります。植物の花芽は細胞分裂が極めて活発に行われる部位であり、1つの細胞あたりのサイズが小さく、体積あたりに含まれる細胞の数(=核の数)が圧倒的に多いという特徴を持っています。つまり、少量すりつぶすだけで膨大な量のDNAを一度に確保できるのです。

また、野菜の中でも比較的組織が柔らかく、すり鉢で短時間に粉砕しやすい点も大きなメリットです。細胞壁が強固な野菜に比べて細胞を破砕しやすく、抽出液に余計な色素や粘性物質が混ざりにくいため、析出した白い糸状のDNAをクリアに観察できます。

吉田 誠
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吉田 誠

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