米経済誌『フォーブス』や『ブルームバーグ』が発表する長者番付において、滝崎武光氏の存在感は際立っています。滝崎武光氏の総資産は株式市場の評価により変動するものの、近年の推移を見てもおよそ3兆円から4兆円規模を維持しており、ユニクロを展開する柳井正氏やソフトバンクの孫正義氏と激しくトップを争う常連です。
特筆すべきは、保有資産のほとんどが自身が築き上げたキーエンスの自社株である点です。同社は製造業向けセンサーや測定機器を手がけ、世界的な工場自動化(FA)需要の拡大とともに時価総額を拡大させてきました。滝崎氏は個人の資産管理会社や自身名義を通じて強固な株式基盤を保持しており、巨額の配当収入も得ています。
これほどの巨富を築きながらも、派手な私生活をアピールすることは一切ありません。市場関係者の間では「日本の富豪の中で最も静かで、最も強固なビジネスモデルを構築した人物」として畏敬の念を集めています。