昭和・平成の風物詩だった竿竹屋ですが、現在の住宅街で見かける頻度は激減しています。この衰退には、現代の住環境と流通構造の劇的な変化が関係しています。
まず、Amazonや楽天市場などのECサイトが普及し、長尺物であっても指定日時に安価で自宅まで配送されるようになりました。ニトリや大型ホームセンターの軽トラック無料貸出サービスも定着し、移動販売に頼る必然性が失われたためです。
さらに、ドラム式洗濯乾燥機の普及や浴室乾燥機の標準装備、高層マンションにおける景観維持・落下防止のための「ベランダ外干し禁止規約」など、そもそも屋外に長い物干し竿を架ける家庭自体が減少しました。
現在営業を続けている業者は、不用品回収や廃品回収を兼業して収益を補うケースが主流となっており、街中で「たけや〜さおだけ」の歌声を耳にする機会は極めて希少なものとなっています。