教育情報サイトやSNSのコミュニティ、大手掲示板などを覗くと、部活動と学業の両立に苦悶する生々しい声が溢れかえっています。大手進学塾が高校生を対象に実施したアンケート調査によると、「部活動と普段の学習の両立に強いストレスや限界を感じている」と回答した生徒は約68.4%に達しました。現場からは「平日は19時半まで練習、帰宅して夕食と入浴を済ませれば21時半を回り、そこから課題をやろうとしても頭が全く働かない」「休日は遠征や練習試合で丸一日潰れ、溜まった宿題を日曜の深夜に片付けるだけで精一杯」という悲痛な叫びが日常的に寄せられています。
保護者側の視線も切実です。都内の公立高校に通う高校2年生の母親は、取材に対して次のように胸中を吐露しました。「親としては子どもの熱中している姿を応援したい半面、模試の成績が下がり続け、机の上で突っ伏して眠る我が子のやつれた顔を見ると、『本当にこのままで良いのか』と胸が締め付けられます。学校側が掲げる『部活も勉強も全力』というスローガンが、生徒を追い詰める精神論に聞こえてしまうこともあります」。
一方で、過密な運動部に所属しながら難関大学へ現役合格を果たす生徒も確実に存在します。両者の命運を分けるのは、根性や素質の差ではありません。成功者は例外なく「学校の授業時間内で理解を完結させる」「平日の学習時間を無理に3時間も4時間も取ろうとしない」といった明確な線引きを行っています。対照的に、失敗談で目立つのは「夏に引退してから本気を出せば間に合う」という根拠のない先延ばしです。基礎が未完成のまま秋の模試シーズンへ突入し、演習不足のまま本番を迎えて浪人を選択せざるを得なくなるパターンが後を絶ちません。