インターネット上の掲示板やSNSでは様々な文字が「世界一」を主張して乱立していますが、言語学や文字コードの公的基準に照らし合わせると、その立ち位置は明確に分類されます。2026年現在の学術的権威、公認辞書、および文字コード規格に基づき、主要な多画数漢字を整理したデータが以下の比較表です。
諸橋轍次編『大漢和辞典』において、長らく「最多画数」として公式に認定されてきたのは、龍を4つ並べた「𪚥」(64画)と、雷を4つ並べた「𠔻」(64画)の2文字でした。これらは単なる戯作ではなく、中国の古代文献や字書『説文解字』に明確な典拠が存在する由緒正しい文字です。
デジタル環境の進化も見逃せません。かつて「たいと」や「ビャン」はパソコンの通常環境では決して変換できない外字扱いでしたが、国際標準化機構(ISO)およびUnicodeコンソーシアムの作業部会による統合漢字拡張プロジェクトを経て、Unicode 13.0において「ビャン」が拡張Fに、「たいと」が拡張G(U+3106C)に正式収録されました。最新OSと対応フォント(花園明朝やBabelStone Hanなど)を導入した端末であれば、テキストデータとして正確に入力・表示することが可能な時代に突入しています。