アイスランドガイ507歳の悲劇と長寿の秘密を解明

アイスランドガイ507歳の悲劇と長寿の秘密を解明

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アイスランドガイは、アイスランド周辺、北海、バルト海、北米東岸などの冷涼な砂泥底を主な生息地とする丸みを帯びた黒褐色の二枚貝です。通常でも100年〜200年以上生きることが珍しくなく、平均的な寿命自体が桁違いのスケールを誇ります。

長寿の秘密を探るため、海洋生物学者や生化学者による分析が続けられてきました。その鍵は「極限の低代謝」と「抗酸化防御システム」にあります。

項目アイスランドガイの特性一般的な二枚貝・海洋生物科学的意義・分析評価確認された最長寿命507年(個体名:明)アサリ約8〜10年、ハマグリ約20〜30年群体を除く地球上の単体動物で最高記録代謝活動と酸素消費極限まで抑制、無酸素状態で数日間休眠可能環境変化に応じた定常的な呼吸と代謝活性酸素の発生自体を根本から抑え込む機構細胞膜の過酸化耐性脂質過酸化を受けにくい特殊な脂肪酸組成加齢とともに酸化損傷が蓄積細胞膜が数十〜数百年にわたり劣化しないタンパク質恒常性変異タンパク質の速やかな修復・分解能を維持加齢に伴い修復機構が低下(老化現象)ヒトのアルツハイマー病等の研究モデルに応用

一般的な生物は、呼吸によって体内に取り入れた酸素の一部が活性酸素となり、細胞やDNAを傷つけることで老化が進みます。ところがアイスランドガイは、冷水温の深海で極端にエネルギー消費を落とすだけでなく、細胞膜を構成する脂質の酸化耐性が異様なほど高いことが判明しています。数百歳になっても、若い個体と同等の抗酸化酵素活性とタンパク質修復能力を維持し続けているのです。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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