華やかなセカンドキャリアの陰で、過酷な競技生活がもたらした身体的・精神的なダメージに向き合う現実もある。とりわけ近年、世界的な議論となっているのが、現役時代の繰り返される衝撃による長期的脳損傷(CTE)のリスクや、引退直後に訪れる「燃え尽き症候群」の問題だ。
かつては「男らしさ」や「忍耐」の陰に隠されがちだったメンタルの不調について、元選手自らが声を上げ始める動きが加速している。2026年の現在、選手会や各クラブは引退後のカウンセリング体制や、定期的な健康診断プログラムの整備を推進。身体を危険に晒してファンを魅了してくれたヒーローたちを、引退後も守り続ける仕組みづくりが、日本ラグビー界の急務となっている。