NHK政治マガジンをはじめとする大手メディアの政治報道を見ても、この問題は単なる党利党略を超えた「構造変化」として描写されている。戦後日本の労働組合運動は、組織率の低下と働く人の価値観の多様化により、歴史的な変革期を迎えている。連合内部でも、若手や民間単産を中心に「過去のイデオロギー対立に縛られていては勝てない」というリアルな声が強まりつつある。
現代の政治ジャーナリズムが照らし出すのは、昭和的な政治対立の図式が崩壊したあとのカオスだ。共産党に対するアレルギーを色濃く残す世代と、勝敗という結果を最優先する現場の間に、巨大な歪みが生じている。その歪みこそが、今回の政局を動かすエネルギーの源泉に他ならない。