かつてのような威圧的な外見のヤンキーは減少傾向にありますが、その精神性や消費行動は形を変えて生き続けています。
2010年代にマーケティング用語として提唱されたマイルドヤンキーは、その代表例です。車(ミニバンや軽カスタム車)を好み、地元やショッピングモール周辺を主な生活圏とし、学生時代の仲間や家族との絆を最優先にする保守的で穏やかな若者像は、地方都市を中心に広く定着しました。
そして現在の令和カルチャーにおいて注目されているのが、「ネオヤンキー」と呼ばれる新たな潮流です。ヒップホップやK-POP、90年代・Y2Kストリートファッションと融合し、ジャージやセットアップ、派手なヘアカラーをスタイリッシュに着こなすスタイルがZ世代のSNS上で人気を集めています。
かつての「反社会的なアウトロー」という側面は薄れ、地元愛や仲間との連帯感、自分らしいストリート感を表現するポジティブなアイデンティティとして、ヤンキー文化はしなやかに形を変えています。