過去に公表されたサウナの死亡事故の事例を検証すると、サウナ室内での単独倒れ込みや、水風呂内での心肺停止状態で発見されるケースが目立ちます。司法解剖の結果、死因の多くを占めるのが急性心筋梗塞、致死的不整脈、そしてくも膜下出血や脳梗塞といった循環器・脳血管系の重篤な疾患です。
こうした致命的な事態に陥る前には、必ず体がアラートを発しています。見逃してはならないヒートショックの危険な前兆症状には以下のようなものがあります。
・激しい動悸や脈の乱れ(不整脈のサイン)
・視界が暗くなる立ちくらみ・回転性のめまい(脳貧血や血圧低下)
・胸の圧迫感や締め付けられるような痛み(狭心症の疑い)
・激しい頭痛や後頭部の違和感(血圧急上昇による血管ストレス)
・手足のしびれや冷や汗(自律神経の失調・脱水)
サウナ室内や水風呂の周辺でこれらの症状を少しでも自覚した場合、「もう少し我慢すれば整う」という過信は捨て、直ちに座るなどして体勢を低くし、水分を摂って体を休める必要があります。