SNSや医療相談掲示板などを検証すると、「何年も自律神経失調症や更年期障害、あるいは首のヘルニアと誤認されていた」という患者の悲痛な声が目立ちます。特にデスクワーク中心の20代〜30代からは、「キーボード入力を30分続けるだけで右腕の感覚が麻痺し、マウスを持つ手が冷たくなる」「美容室のシャンプー台で首を反らした直後から強いめまいとしびれに襲われた」といった具体的な生活支障が報告されています。
一方で、理学療法士などの現場関係者からは、自己流の誤ったリハビリに対する強い警鐘が鳴らされています。特に問題視されているのが、動画共有サイトやSNSで散見される「首を強く横に倒すストレッチ」や「首の牽引器具」の安易な導入です。
「なで肩がベースにある牽引型の胸郭出口症候群患者が、首の筋肉を無理に伸ばすストレッチを行うと、すでに引き伸ばされて悲鳴を上げている腕神経叢にさらなる強い伸張ストレスがかかり、一撃で症状が急性増悪します。現場に来院された時点で腕が上がらなくなっているケースの多くは、こうした不適切なセルフケアが原因です」(リハビリテーション科理学療法士の証言)