桐崎栄二を語る上で避けて通れないのが、視聴者を何度も巻き込んだ「引退騒動」と炎上の歴史です。彼が発信してきた「YouTubeを引退します」というタイトルの動画は一度や二度にとどまらず、そのたびにSNS上ではトレンド入りを果たし、賛否両論の嵐を巻き起こしてきました。
発端となった最初の重大な活動休止は、高校在学中の2016年に発生した事案でした。選挙掲示板やバス車内など公共の空間を舞台にした過激なイタズラ動画が関係各所の目に留まり、出身高校からの処分や指導を受けたことによる動画削除と一時休止を余儀なくされたのです。当時の動画で彼は「自分の軽率な行動で家族や学校に迷惑をかけた」と神妙な面持ちで謝罪し、多くのファンに衝撃を与えました。
しかし、復帰後も偽の結婚報告、過激なドッキリ企画、妹との過剰に親密な演出など、再生回数を狙ったチキンレース的な動画作りが続き、視聴者からは次第に「引退詐欺ではないか」「オオカミ少年化している」という厳しい視線が向けられるようになりました。こうした炎上の背景には、クリエイター本人が背負っていた「常に前作以上の衝撃を与えなければ数字が落ちる」という強烈なアルゴリズムへのプレッシャーが存在していたと見るのが妥当です。