海外のアニメコミュニティや英米の文化批評誌においても、鱗滝左近次というキャラクターは極めて異質な「Master(師匠)」として分析されている。従来の西洋的ファンタジーにおける師匠像は、圧倒的な力で敵を倒す全能の存在か、あるいは知識を授ける智者が主流であった。
それに対し鱗滝は、自らの弱さや過去の失敗を隠さず、弟子の成長のために裏方に徹する。そして何より、弟子が生き残って帰ってきたときに涙を流して抱きしめる「父性と母性の同居」が見られる点だ。冷徹な武道家でありながら、深い包容力を持つこのギャップが、世界中のファンの心を打ってやまない。