日本の粉を使いながらも、味の輪郭をしっかりと本場のチヂミへと引き寄せるには、料理研究家コウケンテツ氏が提唱するような「素材の水分コントロールと香味油の使い方」が大きなヒントになる。
具材の野菜から出る水分を見越し、生地全体の水分量はやや控えめに調整する。また、タレにコチュジャン、米酢、すりごま、刻みネギを合わせることで、お好み焼き粉特有の甘みのあるダシ感を、一瞬にしてキレのあるアジアの風味へと塗り替えることができる。ベースの粉が持つ底力に、ほんの一手間の韓国調味料が加わることで、味のレイヤーは見違えるほど深くなる。