大手パーソナルジムや24時間ジムに通うトレーニーを対象とした現場リサーチや、SNS・掲示板におけるトレーニングコミュニティの声を調査すると、重量設定に関する興味深い葛藤が浮き彫りになります。
ある30代男性会員は、「ジム歴1年でラットプルダウンを55kgで引いていたが、パーソナル指導を受けた際に『重量を35kgまで落としてください』と言われ愕然とした」と述懐しています。指示通りに骨盤を立て、肘の軌道を修正して35kgで行ったところ、わずか3セットで広背筋が千切れるような刺激を受け、翌日には生まれて初めて背中中央から脇の下にかけて猛烈な筋肉痛を経験したといいます。
また、知恵袋や筋トレ掲示板で散見される「60kgでセットを組んでいるのに懸垂が1回も上がらない」という相談に対し、ベテラントレーナー陣から寄せられる指摘の9割以上は「反動を使いすぎて実質30kg程度の仕事しか背中にさせていない」「ネガティブ動作(バーを戻す局面)で脱力している」というものです。
実際のトレーニング現場で見出される真実は極めて明快です。「重いピンに刺している人」が優れているのではなく、「軽い重量でも対象筋に強烈なテンションを乗せ続けられる人」こそが、真の筋肥大を成し遂げています。