実写ドラマ化に先駆けて2019年から上演された幽遊白書 舞台 ボタン役を担当したのが、実力派俳優の平田裕香でした。『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のメレ役などで特撮ファンからも絶大な支持を集めていた彼女の起用は、2.5次元演劇の現場に大きな衝撃を与えました。
舞台という限られた空間の中で、ぼたんが櫂(オール)に乗って宙を舞うシーンをいかに表現するか。演出の御笠ノ書彦氏と共に平田裕香が提示したのは、卓越したパントマイム的身体操作と全身から溢れ出るポジティブな熱量でした。客席を一瞬で物語世界に引き込む圧倒的なアドリブ力と、アニメ版へのリスペクトに満ちた発声法は、舞台版『幽☆遊☆白書』の成功を決定づける要因となりました。
平田裕香 ぼたんの造形があったからこそ、ファンは「生身の人間がぼたんを演じることの可能性」を確信し、そのバトンがNetflix実写版の白石聖へと滑らかに引き継がれる下地が整ったと言えます。