ボブが似合う顔の特徴を分析する上で、世界基準の指標として広く知られているのが、イギリスのトップヘアスタイリストであるジョン・フリーダ氏が提唱した「5.5cmの法則(2.25インチルール)」です。この測定法は極めてシンプルで、耳たぶの下端に水平に定規を当て、顎先までの垂直距離を測るというものです。
この測定値が5.5cm未満の場合、骨格構造的にショートヘアやボブヘアが極めて自然に馴染みやすいとされています。顎先がシャープで下顔面(鼻下から顎先まで)がコンパクトなため、襟足をすっきり見せるカットがフェイスラインの美しさを引き立てます。一方で、測定値が5.5cmを超える場合は、顎から首にかけての距離が長いため、短すぎるミニボブにすると顔の縦幅が強調されやすい傾向にあります。ただし、これは「ボブにしてはいけない」という意味ではなく、顎下2〜3cmの長さを残したロブ(ロングボブ)やレイヤーボブを選択することで、完璧な黄金バランスへと補正できます。
また、顔立ちだけでなく首の長さと肩の傾斜(僧帽筋の発達度合い)も決定的な要素です。首が細く長い人は、顎ラインのミニボブにすることで首元がすっきりと際立ち、スタイルの良さが強調されます。逆に首が短め、あるいは肩周りに厚みがある骨格タイプの場合、首の長さに合わせたボブのバランス設計を行わなければ、髪が肩に当たって横に広がり、頭部が大きく見えてしまうリスクがあります。