なぜマグロは泳ぎ続けるのか?呼吸の仕組みと止まると死ぬ噂の真相

なぜマグロは泳ぎ続けるのか?呼吸の仕組みと止まると死ぬ噂の真相

なぜマグロは泳ぎ続けるのか?呼吸の仕組みと止まると死ぬ噂の真相について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。

マグロがいかに規格外の酸素を必要としているかは、沿岸魚や底生魚との生理データを比較することで一目瞭然となります。温血魚としての熱産生や高密度の赤身筋肉(血合肉)を維持するため、マグロの酸素消費量は魚類の中でも群を抜いて高水準です。

魚種呼吸方式酸素消費量(目安)停止時の生存可否・編集部の見解クロマグロ完全ラム換水法約300〜600 mg O₂/kg/h完全不可。数分間の停止で脳や心筋への不可逆的ダメージが発生する。マアジ口腔ポンプ換水 + 併用約150〜250 mg O₂/kg/h可能。群れで静止して休息する行動が日常的に観察される。マダイ口腔ポンプ換水法約70〜120 mg O₂/kg/h可能。岩礁帯の物陰で完全にホバリングした状態を長時間維持できる。ヒラメ・カレイ口腔ポンプ換水法約30〜60 mg O₂/kg/h可能。砂泥中に身を潜め、低代謝で長期間じっと耐える構造を持つ。

数値が示す通り、マグロは一般的な底生魚と比較して約5倍から10倍もの酸素を常に消費しています。体重数百度の巨大な魚体を時速数キロ以上のペースで押し出し、奇網(きもう)と呼ばれる血管熱交換システムによって周囲の海水温よりも体温を高く保つためには、この莫大な酸素摂取が絶対に欠かせません。この圧倒的な燃費の悪さこそが、マグロが泳ぎ続ける理由を決定づけています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。