ゆるキャラの目が死んでる理由とは?視界の構造と不気味可愛い黄金比

ゆるキャラの目が死んでる理由とは?視界の構造と不気味可愛い黄金比

ゆるキャラの目が死んでる理由とは?視界の構造と不気味可愛い黄金比について知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。

ゆるキャラと対面した際に感じる「どこを見ているのか分からない」という違和感の物理的要因は、着ぐるみ内部のアクター(いわゆる「中の人」)の視界設計に直結しています。人間が頭部をすっぽり覆う二頭身・三頭身の立体物を操る際、最大の問題となるのが有効視野の確保と外観の意匠維持です。

着ぐるみ造形工房への取材や製作仕様データによると、アクターの視界を確保する覗き穴の配置には主に3つのパターンが存在します。最もポピュラーなのが、キャラクターの黒目部分に微細な穴を開けるメッシュ構造です。外側からは濃い黒や茶色の塗装に見える部分に、特殊なナイロンメッシュやパンチング素材を採用することで、内側からは外の景色が透けて見え、外側からは内部の暗がりと同化して覗き穴が完全に不可視化されます。

しかし、キャラクターのデザインによっては、目の位置が実際の人間の目線よりもはるか上、あるいは下に来ることが珍しくありません。このようなケースでは、キャラクターの口の開き部分、鼻の影、あるいは首元の布地部分に隠し覗き穴が設置されます。結果として「キャラクターの視線方向」と「アクターが実際に見ている視界」に数十度の角度ズレが生じ、ファンが正面からカメラを構えても「絶妙に目線が合わない真相」が物理的に発生するのです。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。