ファンの間で最も再視聴の要望が高いのが、日本テレビ系で放送された『嵐にしやがれ』と、フジテレビ系で放送された『VS嵐』の2大冠番組です。検索窓には「嵐にしやがれ 見逃し配信 無料」や「VS嵐 再放送 FOD」といったワードが連日打ち込まれていますが、結論から述べると、両番組ともに公式定額制動画配信サービスでの全話一挙見放題は実現していません。
日本テレビ系列のVODであるHuluでは、『嵐にしやがれ』の最終回付近のスペシャルや特定のエピソードが期間限定で特別配信された前例はあるものの、10年以上に及ぶ全放送回の恒常的なアーカイブ化には至っていません。フジテレビのFODにおいても同様で、後継番組である『VS魂』の一部配信は行われていたものの、嵐5人が揃ってアトラクションに挑んでいた黄金期の『VS嵐』の再放送や見放題配信は権利上の理由から封鎖された状態にあります。
こうした嵐のレギュラー番組の過去動画サブスク配信が進まない最大の構造的要因は、バラエティ特有の「二次利用許諾(権利クリアランス)の壁」にあります。番組内で使用された膨大な市販BGMの原盤権、各界から出演したゲストタレントや文化人の肖像権、さらにはロケ先の一般施設との契約など、放送当時の契約には「将来的なVODでの永続見放題配信」が想定されていないケースが大半でした。これらの権利をすべて再処理するには莫大なコストと期間を要するため、民放キー局であってもアーカイブ配信のハードルは極めて高いのが実情です。
したがって、嵐の冠番組の見逃し配信まとめを精査する場合、「直近の特番はTVer」「過去のレギュラー回はパッケージ化された名作選DVDを宅配レンタル等で補完する」というのが、2026年現在における最も確実なアプローチとなります。