キャリアの原点は、若き日に没頭したジャズ評論にあった。音楽評論家としてキャリアをスタートさせた彼は、やがて放送作家を経て表舞台へと躍り出る。ジャズ特有の即興性やスイング感をテレビのセリフに応用した発想こそが、彼の圧倒的なトーク力のリズムを生み出していた。
さらに1980年代に大ヒットした『世界まるごとHOWマッチ』では、世界の珍しい品物の値段を当てるというシンプルな枠組みの中で、毒のある批評と絶妙な掛け合いを展開。石坂浩二やビートたけしといった個性の強い解答者陣を巧みにさばきながら、自らも海外生活で培った国際感覚を余すところなく発揮した。タレント、実業家、評論家として多面的な顔を持つマルチタレントの草分け的存在として、芸能界に不動の地位を築いた瞬間だった。