原作コミック(原作・金城宗幸、作画・荒木光/講談社『ヤングマガジン』連載)と、実写ドラマ版との間には、表現規制やメディアの性質に起因する明確な差異が存在します。
金城宗幸氏の鋭利なストーリーテリングと荒木光氏の圧倒的な画力で描かれた原作漫画は、青年コミックならではの露骨な性描写、風俗体験、倫理観を揺るがす過激描写が容赦なく盛り込まれています。トビオたちの性の衝動はより動物的かつ即物的であり、登場人物たちのモラルの崩壊が直接的なビジュアルとして読者に突きつけられました。
一方、カンテレ・フジテレビ系の火曜21時という地上波ゴールデン枠で放送された実写ドラマでは、BPO(放送倫理・番組向上機構)のガイドラインや青少年の視聴に配慮した表現規制をクリアする必要がありました。ドラマ制作陣は直接的な陰部や肉体の露出を避けつつ、「照明の陰影」「役者の細やかな視線と吐息」「衣類の脱ぎ捨て方や手の絡ませ方」といった映画的な官能美を駆使。結果として、直接見せる原作以上の生々しさと背徳感を画面越しに醸し出すことに成功しています。
市橋哲人(新田真剣佑)を巡るバイオレンス描写や、パイセンの異様な狂気に関しても、地上波向けにトーンが調整されつつも、原作が持つ人間の業(ごう)やエゴイズムの本質は一切損なわれませんでした。