末田健氏は1974年生まれ。クリエイターとしての第一歩は、メディア業界の登竜門として知られる東放学園専門学校 放送芸術科での学びにありました。卒業後、大手広告代理店の外資系法人であるJWT Japan(ジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン)での勤務を経て、1998年より本格的にミュージックビデオの演出活動を開始します。
その後、国内トップクラスの映像制作会社「SeP, Inc.」に所属。末田氏が生み出す映像は、シャープなカッティングと被写体の内面を浮き彫りにする光と色彩のトーン設計が特徴で、瞬く間にレコード会社やプロデューサーの間で高い評価を獲得しました。当時の音楽業界関係者は、次のようにその才能を述懐しています。
「末田さんの現場は妥協がなく、それでいてアーティストへのリスペクトに満ちていました。楽曲のメッセージを瞬時に視覚言語へ翻訳するスピードと美意識は、同世代のディレクターの中でも突出していたのです」
手掛けたアーティストの顔ぶれは、まさに平成の音楽シーンそのものでした。浜崎あゆみやEXILEといったメガヒットを連発していたアーティストの映像作品に携わり、躍動感あふれる映像表現を確立。そして何より、彼のキャリアにおいて運命的な出会いとなったのがDREAMS COME TRUEとのコラボレーションでした。