兵庫の陸上競技、とりわけ短距離走の歴史を語る上で欠かせないのが、数々の偉大なトップスプリンターたちの存在だ。北京五輪メダリストの朝原宣治氏や、日本のスプリント界を牽引した江里口匡史氏など、圧倒的なスピードで時代を切り拓いた名選手たちの記憶は、今も色濃く残っている。
彼らが残した走撃の足跡と情熱は、次の世代へと脈々と受け継がれている。現在、姫路を中心とした練習拠点には、偉大な先輩たちの背中を追いかける若手スプリンターたちが汗を流している。
効率的なフォームの探求やメンタル面の強化など、伝統に甘んじることなく進化を続ける走りの美学。世界的アスリートを輩出してきたこの地域の底力が、再び花開こうとしている。