いざ足三里を押した際、「痛くて顔が歪む」「ズーンと響いて指を離したくなる」と驚く方は少なくありません。この押すと痛い理由には、放置できない体のSOSが隠されています。
第一の要因は、消化器系の慢性的な疲労です。暴飲暴食や脂っこい食事、冷たいものの過剰摂取、あるいはストレスによって胃腸機能が低下すると、陽明胃経に滞りが生じ、足三里周辺に硬結(コリ)や圧痛として現れます。内臓のSOSがツボの痛みとして反射している状態です。
第二の要因は、すねの筋肉である前脛骨筋の過緊張です。長時間の立ち仕事やヒール・革靴での歩行、デスクワークで足首を動かさない生活が続くと、老廃物が滞留して血行不良に陥ります。痛みが強いときは「体が悲鳴を上げている合図」と捉え、無理に怪力で押し込まず、優しくほぐすアプローチに切り替えるのが鉄則です。