絶食を終えた直後の体内は、長時間の休息によって消化酵素の分泌が大幅に低下し、胃腸の粘膜も非常に敏感な状態になっています。この無防備なタイミングで油っこい料理や固形物を急に流し込むと、胃壁が過剰な刺激を受け、絶食後の胃痛原因となる急性胃炎や激しい下痢を引き起こしかねません。
さらに警戒すべきは、代謝システムの急変です。エネルギーが枯渇した飢餓状態を経験した体は、入ってきた栄養を通常時よりも猛烈に吸収しようと働きます。ここで炭水化物や脂質を過剰摂取するとインスリンが大量分泌され、脂肪が急速に蓄積されるだけでなく、急激な血糖値スパイク(血糖値急上昇)を招いて強い倦怠感や眠気に襲われます。
絶食の努力を台無しにする急激な体重増加を防ぐリバウンド防止策としても、胃腸を段階的にならす「準備期間」の設定は絶対に省けない必須プロセスです。