松山千春は、自身のラジオ番組やコンサートでも、しばしば「家族」や「出逢い」の尊さについて熱く語ってきた。北海道の広大な大地で育まれた彼の死生観と人間愛は、誰かの人生の節目に対して常に真摯だ。
「千春さんはね、お祝いの席で歌うときは絶対に手を抜かないんですよ」と、長年の音楽仲間は明かす。「どんなに体調がきつくても、ステージに立てば一人の男として、新郎新婦の未来に自分の魂を分け与えるように歌う。それが彼の美学なんです」。今回のサプライズでも、歌い終えた後に新郎新婦の肩を抱き、「幸せになれよ」と短く言葉をかけた彼の目には、うっすらと涙が浮かんでいたという。