遠藤要という俳優の存在を世に強烈に知らしめた原点は、2007年に公開された三池崇史監督のメガヒット映画『クローズZERO』です。約800人規模の大規模オーディションを勝ち抜き、鈴蘭男子高校の猛者・牧瀬隆史役を射止めた彼の演技は、不良映画特有の殺伐とした空気に人間味と独特の愛嬌を吹き込み、作品屈指の人気キャラクターとなりました。
この大ブレイクを皮切りに、映画『カイジ 人生逆転ゲーム』や『宇宙兄弟』、TBS系大ヒットドラマ『ROOKIES』、さらには戸田恵梨香・加瀬亮主演の『SPEC』シリーズなど、話題作のキーマンとして立て続けに起用されます。2010年にはNHK連続テレビ小説『てっぱん』でヒロインの兄役を演じ、お茶の間にもその親しみやすい存在感を浸透させました。硬派なアウトローからコミカルな好青年、底知れぬ狂気を秘めた悪役まで演じ分ける表現力は、映画監督やプロデューサー陣から極めて高い評価を獲得していました。