企画書や提案書において「現在のスライドが全体の何枚目なのか」を示す「1/25」「Page 1 of 20」といった総ページ数表示は、聞き手の心理的負担を軽減する上で非常に効果的です。
Wordと異なり、現在のPowerPointには「総ページ数を自動計算する動的フィールド」が標準搭載されていません。そのため、実務ではスライドマスターを用いた半手動設定、もしくはマクロ(VBA)による自動化が標準的なアプローチとなります。
■ スライドマスターを活用した総ページ数の設定法
1. 「表示」タブから「スライドマスター」をクリックしてマスター画面に入ります。
2. 左側サムネイルの一番上にある「親スライドマスター(一番大きいスライド)」を選択します。
3. 画面右下にあるスライド番号領域「<#>」のテキストボックスをダブルクリックします。
4. 「<#>」の後ろにカーソルを合わせ、「 / 25」のように全体の確定ページ数を手動で追記します(例:<#> / 25)。
5. 「マスター表示を閉じる」をクリックすると、全スライドに「現在の番号 / 総スライド数」が一括表示されます。
※枚数の増減が発生した場合は、再度マスター上で末尾の数値を書き換える必要があります。
■ 途中(アジェンダや第2章)から番号を振りたい場合の構成術
「表紙だけでなく、目次やアジェンダ、中扉までは番号を出さず、本論から1ページ目を開始したい」という要望も多く聞かれます。PowerPointの単一ファイル内で途中から連番をリセットする機能は標準では提供されていません。実務では以下の2つの手法でスマートに対応します。
・手法A:セクションごとのマスターレイアウト分離
スライドマスター内で「番号なし用レイアウト」を作成し、目次や中扉スライドにそのレイアウトを割り当てます。ただし通し番号自体はカウントされ続ける点に留意してください。
・手法B:プレゼンテーションファイルの分割結合
「表紙・目次用ファイル(番号なし)」と「本編用ファイル(開始番号1〜)」を別々に作成し、PDF結合ツールで1つのドキュメントにまとめる手法です。大判の提案書や公的コンペ資料では最も確実な手法として広く採用されています。