4年に一度、芝の上の戦いと同じ熱量で世界を席巻するのが公式トラックだ。FIFA(国際サッカー連盟)が手がける歴代楽曲は、その時代の音楽トレンドを如実に映し出す鏡でもある。
1990年イタリア大会の『Un'estate italiana』がスタジアムの情緒と哀愁を歌い上げ、フットボール讃歌の金字塔となった。1998年フランス大会では一気にポップカルチャーと融合。2000年代以降はエレクトロニックやヒップホップ、アフロビーツなど多様なジャンルが入り乱れ、ピッチの興奮を世界中のリスナーへ届けている。
大会ごとにリリースされる楽曲群は、単なるプロモーションの枠組みを完全に突破した。国境や言語の壁を軽やかに飛び越え、地球規模の祝祭空間を作り上げる。