スポーツ紙やテレビなどの既存メディアは、ドラフト候補選手を報じる際、どうしても「美談」や「強み」を強調しがちだ。甲子園のヒーロー、難病を克服したストーリー、家族との絆。それらはコンテンツとして魅力的だが、選手の純粋な実力評価を曇らせるノイズにもなる。
一方で、匿名掲示板にはそうした配慮が一切ない。怪我の既往歴、特定の変化球に対する極端な弱さ、精神的なムラ、さらには素行に関する噂まで、あらゆるネガティブな情報が容赦なく晒される。もちろんデマも多いが、その中からファクトだけを抽出する自浄作用もまた、コミュニティの中で働いている。この「容赦のなさ」こそが、結果として最もリアルな選手スカウティングレポートを作り上げているのだ。