16歳で経験した過酷な試練とブルーリボン賞受賞という成功体験は、その後の小芝風花のキャリアにおいて計り知れない推進力となりました。彼女のその後の歩みは、まさに「実力で雑音を完全にねじ伏せた歴史」と言っても過言ではありません。
NHK連続テレビ小説『あさが来た』での主人公の娘・白岡千代役で幅広い世代に認知されると、2019年のNHKドラマ『トクサツガガガ』では特撮オタクの主人公を熱演。コメディエンヌとしての非凡な才能を開花させました。さらに『波よ聞いてくれ』では、金髪・やさぐれ口調のマシンガントークを披露し、これまでの清純派イメージを鮮やかに破壊。作品ごとに全く異なる顔を見せるカメレオン女優としての評価を確立したのです。
そして2026年のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、物語の鍵を握る伝説の遊女・花の井(五代目瀬川)役という大役を堂々と務め上げました。10代の頃に背負わされた理不尽なバッシングを、逃げることなく受け止め、すべて芝居の糧へと昇華させた彼女の歩み。あの過酷な『魔女の宅急便』の現場で流した涙こそが、現在の彼女の揺るぎない輝きを作った最大の源泉であったことは間違いありません。