二人が正式な交際へと至る道のりには、ファンならずとも胸を打たれる二つの大きな金字塔が存在します。それが「ロンドンでの告白」と「京都・清水寺での返事」です。
1. ロンドンの告白回:ビッグベン前で放たれた名言
二人の関係性が劇的な前進を遂げた最初の起点は、原作第71巻〜第72巻(テレビアニメ第616話〜第621話)の『ホームズの黙示録』シリーズです。イギリス・ロンドンを訪れていた蘭は、新一が自分に隠し事をしてロンドンに来ていたことを知り、電話越しに感情を爆発させます。「探偵なら私の心ぐらい推理しなさいよ、バカ!」と涙を流して立ち去ろうとする蘭に対し、解毒薬で一時的に本来の姿に戻った新一がビッグベンの前で追いつき、歴史に残る告白の言葉を口にしました。
「たとえオレがホームズでも解くのは無理だろーぜ!好きな女の心を…正確に読み取るなんてことはな!」
探偵としての論理的思考を自ら否定し、感情を剥き出しにして伝えたこの台詞によって、工藤新一のロンドン告白は二人の関係を不可逆なものへと押し上げました。
2. 紅の修学旅行:清水寺のキスシーンと確認のメール
ロンドンでの告白から作中時間・現実時間双方の熟成を経て描かれたのが、原作第94巻〜第95巻(アニメ第927話〜第928話)の『紅の修学旅行』です。帝丹高校の修学旅行で京都を訪れた二人は、清水寺の舞台で並び立ちます。新一から「ロンドンで言ったことの返事」を求められた蘭は、言葉ではなく行動で示しました。
蘭は新一のネクタイを引き寄せ、自ら背伸びをして新一の頬にキスをしたのです。これこそが、世界中のファンが歓喜した紅の修学旅行のキスシーンであり、工藤新一への毛利蘭の清水寺の返事でした。
その後、解毒薬の制限時間によって現場から去らざるを得なかった新一に対し、蘭は「わたしたち付き合ってるって事で、いいんだよね?」とメールを送信。新一は間髪を入れずに「付き合ってるに決まってるだろ?」と返し、二人の交際が名実ともに確定しました。