かつて毎日のようにテレビCMで見かけたものの、時代の移り変わりとともに見かけなくなったキャラクターたちが存在します。業界の構造変化とともにお菓子マスコットが辿った軌跡を追います。
カールおじさん(明治):東日本撤退の経済的背景と西日本の現状
1974年に登場し、「それにつけてもおやつはカール」のフレーズとともに国民的人気を博した明治の「カールおじさん」。2017年、明治はスナック菓子市場の競争激化と物流コストの高騰を理由に、東日本でのカール販売を終了し、愛媛県松山市の子会社工場での西日本限定生産へと舵を切りました。
東日本で姿を消したため「絶滅した」と誤解されがちですが、カールおじさんは現在も西日本地域で健在です。関西・四国・九州エリアでは定番商品として定着しているほか、東日本の旅行者が西日本を訪れた際のプレミアムなお土産として再評価され、堅調な売上を維持しています。
ベビースターラーメン(おやつカンパニー):「ベイちゃん」引退の舞台裏
1988年から約30年間にわたり親しまれたベビースターラーメンの2代目マスコット「ベイちゃん」と「ビーちゃん」。2016年末、突如として引退が発表され、大きな話題を呼びました。消えた理由は、時代の変化に伴い「デジタルネイティブ世代に向けた新しいブランドアイデンティティの確立」が必要とされたためです。
2017年からは3代目となる元気な男の子「ホシオくん」へとバトンタッチ。当初は交代を惜しむ声が殺到したものの、ダンスや音楽フェスとの連動企画を通じて、Z世代以降の新規ファン獲得に成功しています。
ピンキーモンキー(湖池屋):市場変化によるブランド休止
「ピンキーちょうだい♪」のフレーズで知られたタブレット菓子「ピンキー」の猿のマスコット「ピンキーモンキー」。清涼菓子市場においてミント系強力タブレットやグミ製品が台頭したことにより、2018年頃に惜しまれつつも市場から姿を消しました。現在では昭和・平成レトロブームの文脈で、復刻グッズを求めるファンの声が根強く存在します。