SNSや大手質問掲示板を分析すると、代車のガソリン給油をめぐってドライバーが直面する生々しい不満や当惑が浮き彫りになります。
「往復8kmしか走っておらず、ガソリン計の針が1ミリも動いていなかったのに、返却時に『満タン給油のレシートがないと困ります』と冷たく言われた」「スタンドで1リットルだけ給油しようとしたら、ノズルが満タンプラグを感知して給油機が即停止し、店員に事情を説明する羽目になった」という声は後を絶ちません。
一方で、整備工場側のフロント担当者にも切実な事情があります。首都圏の整備工場チーフスタッフは次のように語ります。
「お客様が『10kmしか走っていない』と仰っても、現代のエコカーでも1リットル弱は確実に消費しています。それを5人のお客様が連続してそのまま返却されると、針は一気に半分近くまで落ちてしまいます。次に借りる別のお客様から『代車を出されたのに最初からガソリンが減っていた』とクレームが入るため、当店としても少額であれレシートでの満タン確認を徹底せざるを得ないのです」
店舗側が決して意地悪で求めているのではなく、次順の利用者に対するサービス品質を担保するための防衛策として厳密なルールを設けているという構造が見えてきます。