事件当夜の午後4時過ぎ、被害児童が通学路の二股に分かれた角を曲がる姿が、個人の防犯カメラに捉えられていた。それが確認されている最後の公的な映像だ。しかし、最近になって捜査当局が回収した近隣店舗のドライブレコーダー映像から、新たな場面が発掘された。小雨が降るなか、グレーのワンボックスカーに歩み寄る不審な人物の影である。
目撃者の証言は具体的だ。「車内にいた人物は帽子を深くかぶり、児童に対して道を聞くフリをしながら接触を図っていたように見えた」と、地元住民の女性は語る。この有力な目撃情報が得られたことで、それまで膠着していた現場の状況が一変。捜査線上に特定の人物像が急速に浮上することとなった。緊迫した雰囲気のなか、残された手がかりをつなぎ合わせる地道な作業が続く。