「大阪でお好み焼きをピザのように三角に切ったら、同席していた関西出身の友人に本気で止められた」――。SNSやQ&Aサイトでは、こうした体験談が定期的にバズを生み出し、時に激しいカルチャーギャップ論争へと発展します。
実際に大阪人のお好み焼きの切り方に対するネットの反応を調査すると、「怒るというよりは、もったいないと感じる」「ヘラで食べにくくなるから自然と四角に切る」といった、怒りではなく「機能的な不合理さへの違和感」を口にする声が大多数を占めています。大手ポータルサイトの意識調査や街頭インタビューでも、関西在住者の約8割以上が格子切りを選択すると回答しており、ピザ切りに対する拒絶反応は感情論ではなく、長年培われた合理的な食習慣に根ざしていることが分かります。
地元民がピザ切りに対して口を挟みたくなる心理の根底には、「せっかくの美味しいお好み焼きを、最も食べにくい形態にしてしまっている」という、お節介とも言える親切心と美学が存在しているのです。