旧車の所有にあたって最も関心が集まるのが年間維持費の実態です。結論から言えば、日常的な基本整備が行き届いている健全な個体であれば、毎月莫大な金額が消えていくわけではありません。しかし、現代の国産車のように「車検時のみ整備工場任せ」という感覚では予期せぬトラブルにつながります。
実質的な年間維持費の内訳は以下の通りです。
- 自動車税(重課税適用):製造後13年以上経過しているため15%重課。2.0L超〜2.5L以下で年約51,700円、2.8Lクラスで年約58,600円。
- 車検・法定費用(2年ごと):基本重量税や自賠責に加え、24ヶ月点検整備費用を含めて1回あたり15万〜25万円程度(消耗部品交換含む)。
- 油脂類・定期消耗品:クラシックカー専用の粘度が高い鉱物油系エンジンオイル(20W-50等)の交換が3,000km〜5,000km毎に推奨され、年間3万〜5万円程度。
- 予防保全・マイナートラブル予備費:ホース類、ベルト類、点火プラグ、デスビキャップ、ブッシュ類の定期更新として年15万〜30万円程度を別口座にプールしておくのが理想。
突発的な大掛かりな修理(ミッションオーバーホールやエアコン全交換など)がない年であれば、税金や保険を含めたランニングコストは年間30万〜60万円前後が標準的な目安となります。