SNSやコミュニティサイトでは、ミックス犬との暮らしに幸せを見出している投稿が無数にある一方で、現実のギャップに直面した飼い主たちの生々しい声も蓄積されています。
大手知恵袋やコミュニティの投稿を追跡調査すると、「子犬の頃はトイプードルのようにフワフワだったが、生後8カ月を過ぎたあたりから直毛と巻き毛がまだらに生え揃い、ブラッシングが追いつかず皮膚炎を繰り返している」「家族以外に激しく吠えかかり、散歩すらままならない」といった、日々のケアや行動管理に関する悲痛な叫びが見受けられます。
動物病院に勤務する愛玩動物看護師の証言によれば、「ミックス犬はカルテ上の品種特定が難しく、将来的に発症しやすい疾患の予測を立てにくい難点がある」と現場の課題を語ります。純血種であれば犬種ごとの標準的な身体パラメータや好発期が体系化されていますが、ミックス犬はその都度手探りで病因を追究しなければならない場面が存在します。
また、衝動買いの末に飼育困難へ陥るパターンも後を絶ちません。保護シェルターの職員は「引取り理由の上位に『思っていた以上に大きくなった』『噛み癖が直らない』という項目が日常的に並ぶ」と実情を明かします。可愛い姿だけを切り取ったメディアの露出が、生命に対する責任感を鈍らせている側面は否定できません。