『ずるいよずるいね』のMVを手掛けたのは、映画『溺れるナイフ』や『ホットギミック ガールミーツボーイ』で熱狂的な支持を集める山戸結希監督です。山戸監督特有の詩的で緊迫感のあるカット割り、そして「メンバー全員が本気で涙を流す」という演出方針は、アイドルのMVの枠組みを完全に超越していました。
撮影場所(ロケ地)は、東京のリアルなストリートカルチャーと孤独感が交差するロケーションが厳選されています。
- 渋谷・宮益坂周辺および歩道橋:喧騒の中で立ち尽くす孤独な心情を象徴。
- 新宿・歌舞伎町近辺の路地裏:夜の街に溶け込む雨とネオンが切なさを強調。
- としまえん(閉園前):過去の煌びやかな思い出と喪失感の対比を演出。
- 都内のビルの屋上・夜景スポット:東京タワーを遠くに望み、冷え切った夜風を感じさせるシーン。
さらに、オサレカンパニーの茅野しのぶ氏が手掛けた衣装デザインも圧巻です。鮮やかさを抑えた「ダスティピンク(くすんだピンク)」を基調とし、トレンチコートのディテールや上品なプリーツスカートを採用。少女から大人の女性へと背伸びする哀愁と、雨に濡れても品格を失わない絶妙なニュアンスが生み出されています。