「股ドン」のルーツは、実は一つではない。もともとは格闘技の技や、アニメ・ギャグ漫画で描かれる過激なコメディ表現として描かれていた節がある。意中の相手をキュンとさせるためではなく、単に相手を威惑したり、奇策として相手の動きを封じたりするためのナンセンスなギャグポーズだったのだ。
ところが、サブカルチャーの世界で活動するクリエイターたちがこのポーズの「ドS感」や「攻守逆転の面白さ」に着目したことで一変する。pixivやX(旧Twitter)などでファンアートが拡散されると、ギャグから一転して「男前なヒロインが男心を揺さぶる瞬間」や「ドSキャラの究極の仕草」として萌え要素へ昇華していった。