京都大原・三千院の魅力に迫る!苔庭とわらべ地蔵が紡ぐ静寂の美学

京都大原・三千院の魅力に迫る!苔庭とわらべ地蔵が紡ぐ静寂の美学

京都大原・三千院の魅力に迫る!苔庭とわらべ地蔵が紡ぐ静寂の美学に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

三千院を訪れたら絶対に見逃せないのが、有清園に包まれるように建つ「往生極楽院(重文)」です。平安時代末期(1148年)に建立されたと伝えられるこの堂宇には、国宝「木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(阿弥陀三尊像)」が安置されています。

堂内に入るとまず目を奪われるのが、天井を高く見せるために工夫された「船底天井」です。その中央に鎮座する阿弥陀如来は慈悲深い表情を浮かべ、両脇に控える観音菩薩と勢至菩薩は、上半身を前屈みにし正座する「大和坐り」という極めて珍しい姿勢をとっています。これは西方極楽浄土から臨終の者を迎えに来る「来迎」の瞬間を表現したもので、見る者を圧倒する厳かな迫力に満ちています。

また、客殿から眺める「聚碧園(しゅうへきえん)」も外せない名所です。江戸時代の茶道家・金森宗和の修築と伝わるこの庭園では、四季折々の草花を眺めながら一服の抹茶(有料・茶菓子付き)を味わうことができます。縁側に座り、鳥のさえずりと水のせせらぎに耳を澄ませる時間は、大原の旅ならではの贅沢なひとときです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。