地元住民への聞き取りで真っ先に名が挙がるのが、多摩川の河川敷周辺、とりわけ立日橋や日野橋に近い水辺のエリアだ。打ち上げ地点からは南西に距離を置くものの、低層の土手越しに開ける視界には遮る高層ビルが一切ない。水面に反射する柔らかな光の揺らぎとともに、頭上を焦がす火花をのんびりと見上げる贅沢は無料開放エリアならではの特権だろう。
さらに北側、武蔵砂川駅方面へと足を伸ばした残堀川沿いの遊歩道も知る人ぞ知るスポットだ。立川駅周辺の殺気立った混雑とは無縁の空気が流れ、虫の音に包まれながらゆったりと夜空を仰ぐことができる。家族連れや長時間の待機を嫌う人々にとって、歩道沿いのベンチや草地に腰を落ち着ける時間は、まさに混雑を完全回避した最高のシェルターとなる。
ショッピングモールの屋上駐車場や高台に位置する昭和第一学園周辺の抜け道など、視界の高さを稼げるスポットも根強い支持を集める。ただし、近隣住宅街でのマナー違反は厳禁だ。歩行者の動線を塞がず、静寂を乱さない節度ある立ち回りこそが、良質な鑑賞体験を支える暗黙のルールとなっている。