展示で知識を深めたあとに体験したいのが、瑞浪市化石博物館が管理する「野外学習地」での化石採集です。「化石発掘体験と銘打っていても、実際はほとんど見つからないのでは」と不安に思う方もいるかもしれませんが、結論から言えば、初心者でも高確率で本物の化石を発見可能です。
野外学習地は博物館から車で約3分、徒歩15分ほどの土岐川河川敷に位置しています。ここには約1700万年前の泥岩や砂岩の露頭が露出しており、足元に転がっている岩石の表面を観察するだけでも、貝殻の断面や植物片が確認できるほどの高密度を誇ります。タガネの刃先を岩の節理に当ててハンマーで軽く叩き割ると、岩肌がパカッと割れ、中から数千万年ぶりに太陽の光を浴びるホタテガイ、シラトリガイ、カキなどの貝化石が姿を現します。
運が良い日には、鮮やかな葉脈がそのまま残った広葉樹の葉化石や、時折サメの歯の化石に遭遇することもあります。最初は子供の付き添い気分だった保護者が、いつの間にか一心不乱に岩石と向き合い、時間を忘れて熱中してしまう光景が現場の日常となっています。自らの手で太古の生命の痕跡を掘り当てる快感は、まさに格別の体験です。