年金が増える経過的加算とは?計算方法ともらえる人の条件を徹底解剖について詳しく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
年金の相談現場において、相談者が最も混同しやすいのが「経過的加算」「加給年金」「振替加算」の3つです。いずれも名前に「加算」と付くため同一視されがちですが、支給根拠、受給要件、支給期間は根底から異なります。制度の全体像と相違点を整理した一覧データは以下の通りです。
項目詳細・数値データ一般的な基準・受給要件編集部の見解・評価経過的加算数千円〜約80万円(加入履歴で変動)/生涯支給(終身)厚生年金の定額部分と基礎年金の間に差額がある本人のみ【最重要】配偶者の有無を問わず本人の履歴で確定。在職老齢年金でカットされない強力な資産。加給年金
(年金の家族手当)年間約40万円(配偶者加給・特別加算含む)/配偶者65歳到達まで厚生年金加入20年以上の受給者が65歳未満の配偶者を扶養期間限定の大型給付。配偶者が年上の場合や本人の繰り下げ中は支給されない制約に注意。振替加算年額数千円〜数万円(生年月日で逓減)/生涯支給(終身)昭和41年4月1日以前生まれの配偶者が65歳に達したとき基礎年金に加算加給年金終了後のバトンタッチ措置。受給対象者は世代的に年々減少傾向にある過渡的制度。
経過的加算と振替加算の違いで最も決定的なのは、「加算先が1階か2階か」という点です。振替加算は配偶者自身の「老齢基礎年金(1階)」に生涯つく家族手当の延長線ですが、経過的加算は本人の就労対価として「老齢厚生年金(2階)」に付帯します。したがって、配偶者がいるかどうか、結婚しているかどうかといった家族構成の変化には一切影響を受けません。