IKEAの飲食エリアは、大きく分けて2階などに位置するセルフサービス形式の「スウェーデンレストラン」と、1階のレジ通過後に設置されている軽食中心の「スウェーデンビストロ」の2形態で展開されています。どちらも北欧の食文化を体現しつつ、圧倒的な低価格路線を貫いている点が最大の特徴です。
昨今の食品原材料費やエネルギーコストの上昇に伴い、外食産業全体で値上げラッシュが続くなか、イケアでも一部メニューで価格の見直しや仕様変更が行われました。しかし、公式発表資料や店舗での実態調査によると、看板商品のスウェーデンミートボールの値段は8個入りで税込790円前後(レギュラーサイズ)、12個入りラージサイズでも税込1,000円前後と、一般的なファミリーレストランと比較しても依然として優れた価格設定を維持しています。
さらに、買い物の締めくくりとして愛される1階ビストロのIKEAビストロホットドッグ価格は、プレーンタイプが税込100円、フライドオニオンとピクルスをトッピングしたセットでも税込150円〜180円という驚きの安さです。また、代名詞とも言えるプラントベースソフトクリームは税込50円のワンコイン価格を頑なに守り続けています。
こうした価格維持の背景には、植物由来の原材料(プラントベース)を積極的に導入することで原材料コストを抑えつつ、サステナビリティと低価格を両立させる企業戦略が存在します。単なるコストカットではなく、環境負荷軽減と顧客還元を両立させる姿勢が、消費者の厚い支持につながっています。