長年、筋力トレーニングの現場では「肉類」が絶対的な王座に君臨してきた。しかし、近年のスポーツ栄養学の研究が解明したのは、魚肉タンパク質が持つ独自の生理活性作用だ。魚類に含まれるタンパク質は、肉類と比較して消化管内での分解スピードが速く、内臓器官への負担を抑えながら迅速にアミノ酸へと代謝される。
さらに注目すべきは、魚類特有の脂質構成である。青魚などに豊富に含まれるオメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)は、細胞膜の柔軟性を高めてインスリン感受性を改善する。これにより、摂取した栄養素が体脂肪として蓄積されるのを防ぎつつ、優先的に筋組織へ取り込まれるという「筋肥大の黄金環境」が整うのだ。