生放送という緊張感あふれる舞台において、アクシデントを自身の魅力へと昇華できる人物と、逆にプロとしての信頼を損なってしまう人物の間には明確な境界線が存在します。
ハプニングをプラスに変えられるアナウンサーの条件
突発事態を味方にできるアナウンサーは、日頃からの「基礎アナウンス力」と「徹底した現場取材」に裏打ちされた自信を持っています。ニュースの背景知識が頭に入っているからこそ、プロンプターが停止しても自分の言葉で正確に要約を語り続けることができます。また、失敗を誤魔化さず、潔く非を認めて頭を下げる「心理的誠実さ」が視聴者に伝わるため、結果として好感度と信頼感を同時に獲得します。
信頼を損ないやすい対応・避けるべきスタンス
一方で、ミスが発生した際に動揺を露骨に顔に出し、スタッフや共演者に不満そうな視線を向けたり、笑ってはいけない深刻な場面で不用意な笑い(失笑)を漏らしてしまったりする対応は、視聴者の強い不快感を招きます。報道の場における最も重要な資産は「情報の信頼性」であり、自制心を欠いた振る舞いは一瞬でキャリアに深刻な打撃を与えます。