2026年現在の安全保障地図において、世界が最も警戒の目を向けているのが西太平洋における米中の軍事バランスです。アメリカ中国軍事力比較は、従来の「米国の圧倒的優位」から「局地戦における実力拮抗」へと完全にシフトしました。
象徴的なのが空母保有数ランキングと海軍力です。アメリカ海軍はニミッツ級およびジェラルド・R・フォード級の原子力空母11隻体制を維持し、地球規模での圧倒的な戦力投射能力を誇ります。対する中国は、スキージャンプ式の「遼寧」「山東」に続き、電磁式カタパルトを搭載した本格的CATOBAR空母「福建」を戦力化。さらに4隻目となる大型空母の建造を加速させています。艦艇の総数だけで見れば、中国海軍は370隻を超え、米海軍の約290隻を数的規模で凌駕しています。
ただし、米海軍関係者が公の聴聞会で繰り返し強調しているように、艦艇の総トン数や原子力潜水艦の質的性能、何十年にもわたる実戦運用のノウハウにおいては依然として米国が圧倒的です。中国側の泣き所は、東シナ海・南シナ海を抜けて太平洋へ展開する際に必ず通過しなければならないチョークポイント(第1列島線・第2列島線)の存在であり、ここに日本や台湾、フィリピンが位置している地政学的制約です。
一方、隣国の韓国軍事力順位の躍進も見逃せません。韓国は兵力数世界ランキングでも約50万人の現役兵と300万人規模の予備役を維持。K2戦車やK9自走榴弾砲をポーランドなど欧州諸国へ大量輸出することに成功し、世界屈指の防衛産業基盤を構築しました。半導体や重工業の生産力を直結させた即応火力は世界5位と極めて高く評価されています。日本が海空戦力に特化した防御型であるのに対し、韓国は北朝鮮との大規模陸上衝突を想定した攻撃的打撃力を保有しており、両国の特性の違いがランキングの構成要素に色濃く反映されています。