青と紫を混ぜた色は一体何色?濁らない配合の黄金比をプロが徹底解説

青と紫を混ぜた色は一体何色?濁らない配合の黄金比をプロが徹底解説

青と紫を混ぜた色は一体何色?濁らない配合の黄金比をプロが徹底解説について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。

「青と紫という綺麗同士の色を混ぜたのに、なぜか灰色や茶色がかったドブ川のような色になってしまった」――美術大学の指導現場やクラフト作家の手記には、初心者が必ずと言っていいほど直面する悲痛な叫びが記録されています。

なぜ隣り合う類似色を混ぜて濁るのか。その原因は物理法則である減法混色(CMY)の三原色理論にあります。

塗料、絵の具、染料といった物理的な色材は、混ぜれば混ぜるほど光を吸収して暗くなる減法混色に従います。理想的な三原色はシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)です。青と紫を混色する際、本来必要な成分は「シアン+マゼンタ」のみです。ここに第三の要素である「イエロー」が1滴でも混ざると、完全な補色関係が成立し、光の全波長を吸収して黒褐色や灰色へと急降下します。

市販の絵の具やレジン着色剤で濁りが発生する原因を検証すると、以下の2点に集約されます。

  • 選んだ青に「黄み」が含まれている:例えばセルリアンブルーやフタロシアニンブルー(グリーントーン)などの緑がかった青には、イエロー成分が微量に含まれています。これを赤みの強い紫と混ぜると、緑と赤がぶつかり合い濁りが発生します。
  • パレットや筆の洗浄不足:過去に使用した筆の根元に残留した黄色系・茶色系の顔料が溶け出し、わずか数パーセントの混入で青紫の鮮度を奪ってしまいます。

アクリル絵の具や油彩で濁らない混色を実現するには、青には緑みのない「ウルトラマリン」を、紫には濁りのない「キナクリドンバイオレット」や「ダイオキサジンバイオレット」を選択することが鉄則です。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。